矯正歯科治療中に装置が当たることで頬の内側に傷がついたり、口内炎になったりする場合があります。この場合は必要に応じカバーとなるワックスを無料でお渡ししております。

表側矯正(ラビアル)は、歯の表面に器具を装着するため、会話や食事の際はワイヤー等の矯正装置が見えることがあります。
目立たない舌側矯正(リンガル)は、装置の違和感を生じやすい・発音がしづらい・食事のストレス・歯磨きが難しい・表側矯正の装置より費用が高いのデメリットがございます。

治療期間中に歯を良い位置に導くため歯に装着しているブラケットとブラケットの間に透明なゴムをかけて頂く場合があります。使用しないと治療期間が延長や治療計画通りに歯並びや噛み合わせを整える事が出来ません。

治療中に歯肉退縮と言う歯茎が下がり歯の根が一部露出することがあります。
30代以上で矯正治療をされる方はこの歯肉退縮を完全に避ける事は難しいと思います。
また、歯肉退縮により歯の間に生じる三角形の隙間（ブラックトライアングル）は、矯正治療をしなくても歯茎が健康であれば加齢によっても起こる現象です。

矯正治療中に歯根が短くなることや歯の神経が失活する事があります。
当院では、歯垢の吸収や歯髄壊死が起こらないようにステンレスではなく弱い力のワイヤーで歯を移動させます。しかし、希に矯正治療中の一時的な噛み合わせの状態によっても起こることがあります。
事前の矯正の検査で、歯槽骨の厚みや切歯孔の位置などをしっかり把握し歯の移動計画を立てるようにしています。

マウスピースは就寝時にも装着しておく必要があるため、強い歯ぎしりがあるとマウスピース自体が破損する場合があります。
歯科医師の指示に従わずに装置を装着しないと治療効果は期待できません。マウスピース矯正の場合は、食事や歯ブラシをするとき以外は装着しないと計画通りの歯の移動は行えません。

ワイヤー矯正装置を装着したあとにアレルギー症状が起きた場合は、歯科医師の指示を仰いでください。なお、当院では金属アレルギーの方にアレルギーの出にくいガムメタルワイヤーをお勧めしています。

矯正治療中、十分にブラッシングができないと虫歯や歯肉に炎症が起こる場合があります。
特にワイヤー矯正では、矯正装置（ブラケット）の周りなど、歯磨きしにくい部分ができるため、虫歯や歯周炎のリスクが高くなります。
当院では、歯肉の状態をみてブラッシング指導をおこなっています。自宅で簡単にケアが出来るようにステリデントやナノバブル水、ロイテリ菌の販売を行っております。

矯正歯科治療中痛みなどから、頭痛、倦怠感、吐き気など不定愁訴が起こる患者様が稀にいらっしゃいます。

治療中にごく稀に開口障害・頭痛・耳鳴り・筋の硬直等の症状がでる患者様がいらっしゃいます。多くの場合は経過観察を行っている間に症状は自然に消失します。強い症状が出た場合は装置を一度撤去し、安静にしながら症状の改善を待つ場合などがございます。

歯は治療後、元の位置に戻る傾向があります。そのため装置除去後、取り外し式のリテーナーを装着し後戻りを抑える必要があります。
動的治療終了後6か月間は1日12時間以上リテーナーを装着して頂きます。安定してきた頃からリテーナーの使用時間を少しずつ短くしていきます。6か月経過しても安定が悪い場合や患者様の希望で固定式のワイヤーリテーナーを装着して歯を固定する場合もございます。